金管楽器

ヨーク アルトホルン

York

ヨーク アルトホルンについて

ペルソナ


ブラスバンドや学校吹奏楽で長年「レパートリー用に古めの楽器を使ってきた」高校/大学OBの Aさん。そろそろ楽器を整理して、演奏機会も減ったため、「使っていたヨークのアルトホルンを売却できないかな」と考えている。手入れしていたとはいえ、経年でラッカー剥がれ・凹み・スライドの固着など少し気になる点も。そんなAさんが「ヨークのアルトホルンを売る際に何をチェックすべきか」「どんな価値があるか」を知りたいという視点。

 

 

ヨーク アルトホルンとは


アメリカ・ミシガン州グランドラピッズで設立された York Band Instrument Company が展開したブランド「York(ヨーク)」は、1882年設立でバンド用金管・木管を幅広く製造してきた老舗メーカーです。

 

その中で「アルトホルン(Americanでの呼び方=alto horn=英語圏/英国ではtenor hornとも)」を含む中低域金管楽器も製造例が確認されており、例えば1926年製E♭キーのアルトホルンが流通していることが記録されています。
この楽器は、吹奏楽・ブラスバンドにおいて中音域を担う楽器として、特にアメリカやイギリス圏で使用されてきました。+1

 

 

製造背景・歴史的特徴


York社は1920〜30年代には“York & Son”や“York Band Instrument Company”として生産を拡大し、特に「グランドラピッズ工場(Grand Rapids, Michigan)」で多くの楽器を製造しました。

 

シリアルナンバーリストによれば、1900年代初頭から1970年にかけて多数のYork楽器が製造されており、アルトホルンもその流れの中にあります。

 

例えば1907-1908年製とされる「Solo Alto」モデルの存在も投稿されています。
また、楽器製造においては当時「学生用」「バンド用」などのラインもあり、流通量はプロ用・学用品双方にまたがっていたようです。

 

 

特性・仕様・音色傾向


York製のアルトホルンには以下のような特徴・仕様が見られます。

 

  • キー(調性)は E♭ が主流で、1926年製では “E♭ Alto Horn” として記録されています。
  • 材質・仕上げとしては「真鍮ラッカー仕上げ」「銀メッキ仕上げ」の個体あり。例 1926年モデルは“Silver Frost”仕上げ。
  • 管体(ボア・ベル)/バルブ機構(ピストン・ロータリー)など、時代により仕様が異なる可能性があります。実例では「ピストン3バルブ仕様」表示のものもあります。
    音色傾向としては、古いYork楽器は「しっかりとした厚みのある中低音」「バンド用としての明瞭な響き」を持つという評価があります。
    ただし経年の使用・修理・仕様変更の影響で、個体ごとに音抜け・レスポンス・楽器状態に差が出ることもあります。

 

 

買取検討時に見るべきポイント


売却・査定を検討する際には、以下の点を特に確認すると良いでしょう。

 

  1. シリアルナンバー・刻印の確認 York製のシリアルナンバーリストが存在し、製造年の目安になります。
  2. 管体の凹み・歪み ベル縁や主管管・チューニングスライド部の大きな凹み・変形がないか。鋭い凹みや複数の修理跡は査定減点要素。
  3. スライド・チューニング管の可動性 スライドがスムーズに動くか、固着・引っかかり・摩耗がないか。動きが悪いと調整・修理コストが上がり、買取価格に影響。
  4. バルブ機構(ピストン・ロータリー)の状態 バルブ操作時の遊び・ガタ・摩耗、リンク部の緩み、オイル通路の詰まりなど。操作感の悪化は大きな減点対象です。
  5. 仕上げ・表面状態 ラッカー剥がれ・変色・銀メッキのくすみなど。特に外観が著しく劣化していると査定額が低くなる可能性があります。
  6. 修理歴・オーバーホール歴 過去の修理・改造があればその内容を把握。良質な整備を受けている楽器は査定でプラス評価です。
  7. 付属品・ケースの有無 元箱・専用ケース・マウスパイプ・チューニングスライドなど揃っていると査定時に有利。
  8. 音出し・吹奏テスト 可能なら実際に吹いてみて、音程安定性・音抜け・倍音バランス・レジスター移行のスムーズさを確認。特にバンド用中音域楽器としての機能性が重要です。
    これらの項目を整理して、信頼できる楽器買取店または管楽器専門店に査定依頼をするのが賢明です。

 

 

査定を意識した売却ライン・注意点


  • Yorkのアルトホルンといっても、製造年代・モデル・仕様・状態により価値の幅が大きくなります。1920〜30年代のヴィンテージモデルは希少性が高く、外装・音質とも良好な個体であればプラス査定が期待できる一方、学生用に量産された1950〜60年代製では流通性・希少性が低めです。
  • また「バンド用・学校用の楽器だった」という背景がある楽器では、修理跡・凹み・使用感が顕著なものが多く、買取業者は整備コストを見込んだ査定となるため、状態整備が査定額に直結します。
  • 国内での流通・買取実績は欧米ほど豊富でないため、海外からの流通例・相場を参考にしながらも、輸入送料・調整費用など国内流通時のコストを考慮して査定価格が設定されることが多い点も留意が必要です。
  • 売却を急ぐ場合でも「修理歴や改造の有無」「楽器として現状演奏可能か」を整理してから査定に出すと、業者側とスムーズな交渉ができるでしょう。

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2024.12.21

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2024.06.01

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