ウイリアムズ　バルブトロンボーンについて

Williams がどのようなメーカーか

Williams（アール・オーブラ・ウィリアムズ）はアメリカのトロンボーン製作者。ミシガン州あるいはオハイオ州近辺で生まれ育ち、最初は C.G. Conn や Olds といった管楽器工房でキャリアを積んだ後、自ら楽器修理・製造を始めた。ブランドとして “Williams & Wallace”（ウィリアムズ・アンド・ウォレス）名義のトロンボーンも手がけ、その後 “Williams” 名義単独でもモデル展開を行った。製作は主にアメリカで、1950〜1970 年代にかけて特に知られている。

バルブトロンボーンの特徴と Williams モデルでの可能性

“バルブトロンボーン”とはスライドではなくバルブ（ピストン型やロータリー型）で音程を変えるトロンボーン。特定のフレーズで速い動きが求められたり、スライド操作が物理的に難しい状況で採用されることが多い。

Williams の通常モデル（モデル 6、モデル 8 等）は主にスライド式で、ベアリングされたスライド（手で引く部分）とベル、管径（ボア）、ベル径などに特徴がある。たとえばモデル 8 は管径 .522 インチ（約 13.25 mm）、ベル径約 8 7/8 インチ（約 22.6 cm）などのデータが確認されている。

Williams が実際にバルブトロンボーンを製造したという確たる記録は少ない。彼の製造モデルには「F 管付き」のバージョン（F バルブ／F アタッチメント付き）が存在し、これがスライド型トロンボーンの低音域を拡張させるものであるが、完全なバルブ式トロンボーン（スライドなしでバルブのみで操作するタイプ）のモデル名・仕様が一般に流通しているかは不明である。

Williams モデルの代表的スペック

買取を検討する際に注目すべき Williams の代表モデルのスペックを以下に示す。

Williams のバルブ仕様の確認ポイント

もし「Williams バルブトロンボーン」を所有または査定依頼するなら、以下の点を確認しておくと査定額や需要に影響する。

• バルブ形式（ピストンかロータリーか）およびバルブの状態（動きの滑らかさ、漏れの有無など）
• F 管などのアタッチメントの有無やその動作状態
• スライド式とのコンバージョンモデルであるか（スライド＋バルブ併用）
• 管体の材質および仕上げ（ラッカー、銀メッキなど）
• ベル径・ボアとベルの形状／厚み／加工精度
• 経年による傷・凹み・スライド内管や外管の摩耗具合

買取を考える方へのアドバイス

買取店に持ち込む前に次の準備をしておくと良い。

1. モデル名・製造番号の確認（ベルの内側・スライド付近等に刻印があることが多い）
2. 写真を複数用意　ベル・バルブ部分・スライド内管の状態など鮮明に撮る
3. 付属品（ケース・マウスピース・オリジナルパーツ）が揃っていれば査定額アップの可能性あり
4. バルブの動作チェック　固い・漏れていないか・油やグリスのメンテナンスがなされているか

結論　Williams バルブトロンボーンの価値と見通し

Williams のトロンボーンは「手工芸的要素」が強く、音質・設計ともに愛好者に高く評価されている。もしバルブ付きのモデルであれば希少性が高くなる可能性がある。ただし、「真のバルブトロンボーン」であるかどうかは仕様確認が必要であり、それにより見積もり・需要が大きく変わる。買取を検討するなら、仕様・状態・付属品をきちんと整えて査定に出すのが得策。