ミラフォン　コントラバストロンボーンについて

Miraphone の概要

Miraphone はドイツの楽器メーカーで，主にチューバやトロンボーンなど金管楽器を製造しています。第二次世界大戦後まもなく創業し，伝統的な製造技術と現代的な精密加工を組み合わせて，世界中のプロフェッショナル奏者からも高い評価を受けています。

コントラバストロンボーンとは何か

コントラバストロンボーンはトロンボーン族の中で最も低音域を担当する楽器で，B♭やCなどかなり低い調子で鳴らされます。非常に長いスライドや大きな管体を持つことが多く，重さと構造の扱いが演奏者にとっての課題となります。

Miraphone のコントラバストロンボーンの特徴

Miraphone が製造するコントラバストロンボーンにはいくつかモデルがあり，特に「Model 67」が代表的です。以下は主要な仕様とその特徴です。

長所と短所

長所

• 音域の拡張性があり，低音域の深みと迫力が非常に強い。オーケストラや大型アンサンブル，映画音楽などで重宝される。
• 管の素材や仕上げによって音色のニュアンスを選べる。黄銅／ゴールドブラス／ニッケルシルバーといった素材の組み合わせで明るさや柔らかさを調整できる。
• Miraphone の設計は信頼性が高く，スライドの動きやバルブ機構の耐久性もプロの使用に耐えるものとなっている。

短所

• 重量が大きく，運搬・設置・持ち替えなどで負担がかかる。
• スライド長やポジション移動の距離が大きいため，技術的な練習が必要。標準トロンボーン以上の呼吸量・アンブシュアの制御が求められる。
• 価格が高価で，購入時だけでなくメンテナンスもコストがかかる。

Miraphone コントラバストロンボーンを選ぶポイント

1. 調子（B♭かCか）を確認する
   使用する楽曲やアンサンブルの低音基準に合わせて選ぶとよい。
2. ボアとベルのサイズと材質をチェックする
   音の重さ・反応性はこれらに大きく影響する。
3. バルブの数と種類を確認する
   C モデルなど複数バルブ付きのものは音域の拡張に有利。
4. スライドの操作性・滑り具合・メンテナンス性を考慮する
   大きなスライドは調整／オイル／クリーニングが重要。

Miraphone の歴史的背景と発展

Miraphone は1947年以降楽器を作り始め，楽器構造の研究と改良を重ねてきました。その中でコントラバストロンボーンは1960年代以降にモデルが具体化され，ダブルスライドのB♭モデルなどを手がけ，より演奏しやすい設計（ボアの段階的な拡大／支えの追加など）を取り入れてきました。これにより演奏者から「低音が出るだけでなく反応が良い」との評価を得ています。

買取を検討する際のチェック項目

• メーカー名とモデル名（例　Miraphone Model 67 B♭／C 調）
• バルブの数と状態（動作の滑らかさ・錆び・ガタつき等）
• スライドのスムーズさと摩耗状況
• ベルに凹みや変形がないか／はんだ継ぎ部分の状態
• 錆やラッカー剥げなど表面の状態
• 付属品（ケースやマウスピース）
• 調子（音率）の記載があれば確認する（例 443 Hz）

Miraphone コントラバストロンボーンを買取に出す手順（簡易）

まず型番・調子・バルブ構成など仕様を調べ，可能なら写真を撮る。次に専門の金管楽器買取店で無料査定を受け，本体と付属品を持ち込むか送付する。査定後，提示された価格を確認し，納得すれば買取成立。重さがあるため運搬の手配も考慮に入れるとよい。

まとめ

Miraphone のコントラバストロンボーンは，深い低音と豊かな音色を持ちつつ，伝統と革新が融合した精密な設計がされている楽器です。演奏技術や体力・予算を伴いますが，プロ仕様あるいは非常に高品質のモデルを求める方には非常に価値があります。