金管楽器

リグナトーン ホルン

Lignatone

リグナトーン ホルンについて

Lignatone(リグナトーン)とは


Lignatone はかつてチェコスロバキア(チェコ)で作られていた楽器ブランドで、ギター、管楽器など幅広く扱っていました。ローカル向け・中級帯向けのメーカー/ブランドとして位置づけられることが多いです。ロシア語版ウィキペディアには、リグナトーンはかつてのチェコの楽器ブランドで、ホルン(ヴァルン)も扱われていたとして言及されています。

 

Horn-u-copia のデータベースには「Lignatone French Horn(Lignatone ホルン)」の記録があり、F / B♭ のダブルホルンの仕様が記されている個体が存在します。

 

その仕様記事によれば、この Lignatone ホルンは、原金属(生地 Brass)とニッケルシルバーを用いた構成とされ、弁機構の配置が Alexander 103 に類似する設計と記されていますが、ややラップ(巻きの緊密さ)は異なるとの記載があります。

 

また、Pope Horns のウェブサイトには “Lignatone ‘Alexander’ 103G” というモデルが紹介されており、固定ベル(フレアが外れないベル)仕様、ゴールドブラス材質、無ラッカー(アンラッカー)仕上げという仕様が掲示されています。

 

これらから、Lignatone ブランドは、チェコ製楽器工場(あるいは合弁・輸出ブランドとして)で、Alexander 型設計をベースにしたホルンを生産していた可能性があると考えられます。

 

なお、Lignatone は主に “輸出ブランド” として、Cremona(現在は Strunal)工場等で製造されていたという記録がウィキペディアにあります。

 

 

仕様・構造・設計傾向


ホルンとしての仕様例

  • ダブルホルン(F / B♭) Horn-u-copia の記録にこの仕様があることから、Lignatone ブランドでも一般的なダブル仕様が存在したと見られます。
  • 材質 生地 Brass(原金属)およびニッケルシルバー部材併用の構成記録があります。
  • 弁配置・仕様 弁機構の配置は Alexander 103 に似ているとの記載。変換弁(切替弁)を含む構造を持つ可能性が高いです。
  • 仕上げ Pope Horns による紹介モデル “Lignatone ‘Alexander’ 103G” は無ラッカー仕上げという仕様となっており、表面加工は最小限で、素材のままの風合いを生かす設計がなされているようです。
  • ベル構造 その “103G” モデルは固定ベル方式(取り外しベルではないタイプ)仕様とされています。

 

これらの仕様から、Lignatone ホルンは高級モデルではなく、コストを抑えつつ必要な性能を備えた設計がなされていたモデル群だと推察されます。

 

 

音色傾向・演奏性


公開されているレビューや仕様記述は限られますが、以下の傾向が想定されます。

 

  • 素朴・素地感のある響き 無ラッカー仕様で素材そのままの表面感を残す設計は、音の“生な響き”を重視する方向と読み取れます。
  • 中級~中域重視傾向 高級ブランドに比べて極端な伸びや表現性にはやや制限が出やすい可能性があります。
  • 反応性 設計が Alexander 型弁機構に倣ったものとすれば、弁操作や切替え時のレスポンスはやや標準的~やや抑えめな反応が予想されます。
  • 巻きのゆるさ(ラップ度) Horn-u-copia 記録では “Alexander に比して巻きがゆるめ(wrap がゆるい)” との記述があり、これが音抜けや吹き心地に影響する可能性があります。

 

ただし、個体差が大きい可能性も高く、実際には修理履歴・調整状態・使用年数などが音色・操作性を大きく左右すると考えられます。

 

 

査定・買取時に見るべきポイント


Lignatone ホルンを売却や査定に出す場合、以下点を重点的にチェックすることをお勧めします。

 

  1. モデル名・刻印・シリアル番号
    “Lignatone” の刻印、モデル記号(例 “103G” 等)、シリアル番号が明瞭かどうか。製作工場の判断材料になります。
  2. ベル・主管の凹み・歪み
    ベル縁・主管管の曲がり・凹みは修復コストを要するため、状態良好な個体は評価されやすいです。
  3. 弁機構の動作・切替弁の整合性
    各ロータリー弁やリンク機構・切替弁(F/B♭ 切替え機構など)が正しく作動するか。遊び・ガタツキ・固さ・詰まりなどがないか確認。
  4. スライド可動性・密閉性
    チューニングスライドなどがスムーズに動くか、固着や摩耗がないかをチェック。
  5. 表面仕上げ・腐食・研磨痕
    素材の露出部や無ラッカー面のくすみ、腐食、研磨跡などが外観査定に影響します。
  6. 修理・オーバーホール歴
    過去に調整や部品交換した履歴があれば正確に伝えると査定信頼性が上がります。
  7. 付属品・元ケース
    オリジナルケース、ベルケース、マウスパイプ、替えパーツなど付属品が揃っているか。
  8. 実音確認
    吹いて音程のズレ、音抜け、倍音のバランス、レスポンスなどをチェックすることが重要です。

 

これらを自分なりに確認した上で、管楽器専門店やホルンを扱う楽器店で正式査定を受けると良いでしょう。

 

 

国内での流通性・注意点


  • Lignatone ブランド自体は輸出ブランド的性格が強く、国内での流通例はそれほど多くありません。
  • 国内査定店の多くが扱いに慣れていない可能性がありますので、査定前に写真・仕様情報を事前に示して対応可能か確認することが望ましいです。
  • また、海外出品例(Reverb 等)では、Lignatone ブランドの “rotary flugelhorn” 等の管楽器が見られ、チェコ系製造との関連を示すものがあります。

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