K.Zildjian Kジルジャンクラッシュシンバル買取

打楽器

K.Zildjian

K.Zildjianクラッシュシンバルは、その深みのあるダークな音色と豊かな表現力で、多くのドラマーから高い評価を受けています。

特に「K Sweet Collection」は、薄く大きめの設計により、華やかさとレスポンスの良さを兼ね備えたモデルとして注目されています。

K.Zildjianの起源は、17世紀初頭のオスマン帝国にさかのぼります。

1618年、錬金術師アヴェディス1世が独自の合金技術によりシンバルを製作し、イェニチェリ軍楽隊で使用されました。

この功績により、皇帝から「Zildjian（ジルジャン）」の称号を授かり、1623年にコンスタンチノープルで工房を設立しました。

その後、シンバルはクラシック音楽やオーケストラに取り入れられ、19世紀にはケロップ・ジルジャンがヨーロッパやアメリカでの評価を高めました。

20世紀初頭、K.Zildjianはトルコ・イスタンブールで製造され、特にジャズドラマーから高い評価を受けました。

これらのシンバルは「オールドK」と呼ばれ、ハンドメイドによる個体差が特徴で、薄くてダークな音色が魅力でした。

1960年代には品質が安定し、特に薄手のジャズ向けシンバルは豊かな音色を生み出しました。

しかし、1967年にA.ZildjianがK.Zildjianを買収し、職人たちはカナダの工場に移り、トルコでの製造は1977年に終了しました。

1979年、アベディス3世の死去により、Zildjian社はアーマンドとロバートの兄弟で分割されました。

アーマンドはアメリカの工場を継承し、K.Zildjianブランドのシンバル製造を開始しました。

1980年代にはカナダ仕込みのハンドハンマリング技術を取り入れた「Early American K（EAK）」と呼ばれるモデルが登場し、ジャズやロックのドラマーから支持を受けました。

その後、K CustomやK Constantinopleなど、ダークでリッチな音色を追求したシリーズが開発され、現代の音楽シーンに対応する多様なラインナップが展開されています。

2006年には、日本のドラマー神保彰氏のプロデュースによる「K Custom Hybrid」シリーズがリリースされ、シンバルの叩く位置によって多彩な音色を奏でることが可能になりました。

また、2023年には創業400周年を迎え、K Familyの新たなモデル「K Paper Thin Crash」が発表されました。

このモデルは薄さによるレスポンスの速さとダークな音色が特徴で、モダンジャズに最適なサウンドとなっています。

K.Zildjianクラッシュシンバルは、中古市場でも高値で取引される傾向があります。

シンバルの状態や付属品の有無によって変動する可能性があります。

シンバルを高価で買い取ってもらうためには、以下の点に注意しましょう。

特に、状態が新品同様であったり、希少なモデルである場合は、買取価格がさらに高くなる可能性があります。

買取査定を受ける際は、複数の楽器買取店に査定を依頼し、比較検討することをおすすめします。

また、査定前にはシンバルを丁寧に清掃し、できるだけ良い状態で査定に出すよう心がけましょう。