金管楽器

ジョンパッカー　ホルン

John Packer

ジョンパッカー　ホルンについて

John Packer ブランド概要

John Packer Ltd は、イギリスを拠点とする楽器設計・流通企業で、金管楽器や木管楽器の学生〜中級モデルを中心に扱っています。

 

もともとは木管楽器小売・修理店として始まり、後に金管楽器ブランドを育成。現在では 45か国以上で流通し、教育機関・バンド向けの楽器提供に強みを持っています。

 

また、John Packer の高級／上級ラインは、英国の名門ブランドである Rath（ラート）との技術協業モデルも含まれており、「JP × Rath」モデルが展開されています。

 

同社は 2025年に英国の国王賞（King’s Award for Enterprise）を国際取引部門で受賞しており、輸出・国際展開力が評価されています。

 

 

代表的なホルンモデルと設計仕様

John Packer ブランドのホルンには、以下のようなモデル・仕様例があります。

 

  • JP165　シングル F ホルン。310 mm ベル、機械式（ボール＆ソケット）リンク機構を採用。
  • JP261 Rath　Bb／F フルダブルホルン。Rath 設計のリードパイプ、機械式連結、ネオプレン製弁バンパーなどを備え、可逆 Bb/F レバー付き。
  • JP263 Rath　Compensating 型 Bb/F ホルン。軽量設計で Bb／F 双方向アクセス可能な構造を持つ。
  • JP164　Double Bb/F ホルン（複数の販売店で取り扱い実例あり）

 

これらのモデルは主に 80:20 黄銅（brass）製、ロータリー弁方式、リンク機構（機械式ボール連結など）を基本仕様とするものが多く、教育用〜中級向けを想定した設計が中心です。

 

 

音色・操作性の傾向

John Packer ホルンは、入門〜中級層をターゲットに設計されているため、次のような性格を持つことが一般的です。

 

  • 素直な響き　過度なクセを持たず、モデル・調整次第でさまざまな音楽ジャンルに対応しやすい設計傾向
  • 操作感の一定性　機械式連結（ボール＆ソケット）やリンク方式を採るモデルは、動作が比較的安定して扱いやすい
  • コストパフォーマンス重視　素材や設計にプロ向け仕様を追求するより、信頼性・管理性を重視した仕様構成
  • Rath 技術導入モデルの性能底上げ　Rath 協業モデルでは、より洗練されたリードパイプ設計やレスポンス向上が意図されている例が見られる

 

ただし高級ハンドメイドホルンと比べると、金属肉厚の選択幅、内部補強・ブレース構造、精密調整余地などでは制限がある可能性があります。

 

 

買取・査定時のチェックポイント

John Packer ホルンを査定・売却する際には、以下の点を重点的に確認しておくとよいでしょう。

 

  1. モデル名・刻印確認
    “JP165”“JP261 Rath”“JP263 Rath”“JP164”などの型番および刻印が本体に明瞭に残っているか。真贋・仕様確認に重要です。
  2. ベル・主管の凹み・変形
    ベル縁・主管管に目立つ凹みや歪みがないこと。反りや変形があると修理コストが上がります。
  3. 弁機構の状態
    ロータリー弁・軸・リンク・バネ・弁バンパー（ネオプレンなど使用例あり）などの部品の摩耗・がたつき・潤滑状態。
  4. スライド（チューニング管）可動性
    各スライド管がスムーズに動くか。固着、摩耗、引っかかりなどがないか。
  5. 仕上げ・ラッカー状態
    ラッカー剥離・くすみ・点錆などの表面劣化。外観の状態が査定に影響します。
  6. オーバーホール・修理歴
    過去の修理や改造履歴、交換部品の記録があれば提示。良質な整備歴は信頼性につながります。
  7. 付属品・ケース類
    専用ケース、元箱、マウスパイプ、交換部品類、メンテナンス用品などが揃っていれば査定プラス要因。
  8. 音出し確認
    実演による音程・音抜け・倍音バランス・レスポンス、特に高音域と低音域の繋がり、息の吹き込み応答性など。

 

これらをまとめて、管楽器専門店や金管修理店に査定依頼すると適切な評価が得られやすくなります。

 

 

国内の流通性・査定実例

John Packer ホルンは、国内の一般的な中古店ではあまり流通量は多くないものの、輸入管楽器店やオンライン楽器マーケットで見かけることがあります。

 

また、John Packer ブランドの特徴として、教育・学校用楽器市場に強みを持つ設計指向を持つため、学生用・バンド用ニーズをベースにしたモデルに人気があります。

 

査定を出す際には、英国輸入品であること、関税・運送費の影響、部品入手性などを踏まえた上で見積もりを比較検討することが望ましいです。

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お知らせNEWS

2024.12.21

年末年始休業のお知らせ

拝啓　師走の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、心より感謝申し上げます。

さて、誠に勝手ながら、弊社は下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

【休業期間】
2024年12月25日（水）～2025年1月5日（日）

休業期間中にいただきましたお問い合わせにつきましては、1月6日（月）より順次対応させていただきます。お急ぎのご用件がございましたら、休業期間前にご連絡いただけますと幸いです。

本年中のご愛顧に深く感謝申し上げますとともに、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
来年も変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

敬具

2024.06.01

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誠に勝手ながら2024年6月1日より、営業時間を下記のとおり変更いたします。

 

■変更前10：00～18：00

■変更後 9：00～18：00

 

引き続きご愛願賜りますようお願い申し上げます。