川田一高　ギターについて

川田一高氏は1948年に高知市で生まれ、高知市在住のギター製作家です。1963年、高校1年生の時に隣家に田村ギター製作所が設立されたことをきっかけに、故田村満氏と出会い、ギター演奏を学び始めました。高校卒業後の1966年から田村氏に師事し、製作法の全工程を学び、1974年に独立しました。

1994年、ギタリストの故稲垣稔氏と、その演奏するブーシェギターの音色との出会いが、川田氏の製作に大きな影響を与えました。稲垣氏のブーシェギターは、音の伸びや重厚な低音が特徴で、その特質を深く理解した演奏により、ギターの概念を超える音色を奏でていました。この経験から、川田氏は自身のギター製作に新たな視点を取り入れることとなりました。

稲垣氏との対話の中で、「オリジナルブーシェの低音にトーレスタイプのブーシェの高音を持つギターがあれば」という言葉を受け、川田氏は2001年に「プレスティ」というモデルの試作を開始しました。以来、このモデルは71作を数え、他にもオリジナルモデルのSK、量感豊かなSKW、セゴビアモデルのSKHなど、多彩なギターを製作し、総数は1,660本を超えています。

川田氏は、「人の命は短いが、私のギターはヴァイオリンのストラディバリウスのように300年のちまで美しく鳴り響くことでしょう」というブーシェの言葉に共感し、将来に託す楽器作りを目指しています。

川田一高氏のギターは、その音色と品質から多くのギタリストや愛好家に支持されています。もし、川田氏のギターの売却を検討されている場合は、当店の無料査定をご利用ください。専門のスタッフが丁寧に対応いたします。