イアン・パティソン　バンジョーについて

Ian Pattisonのバンジョーを手放すならクラフトの価値を理解する査定を

カナダ・オンタリオ州グエルフに工房を構えるIan Pattisonは、世界的に注目されるハンドメイド・バンジョービルダーです。１本ずつ丁寧に木材を選び、設計から塗装、細部の仕上げまで自身の手掛けるその楽器は、まさに「アートピース」。売却を考えるなら、そのクラフトマンシップを適正に評価できる専門店での査定が鍵となります。

30年以上の経験が育む独自の職人技

Pattisonはロベルト・ヴェン・ルシア学院（アリゾナ）で製作技術を学び、30年以上にわたり多数のバンジョーを生み出してきました。彼の公式サイトでは、すべての楽器が「１点ずつ設計、木材選定、手削り、インレイ、仕上げまで行う」と明記されています。木目を活かした美しい仕上げと、演奏性を極めた設計が両立しています。

Tubaphone／Folkway Customなど豊富なモデルラインナップ

代表モデルとしては、11″〜12″径の「Tubaphone」および「Folkway Custom」シリーズが挙げられます。

• Tubaphoneはブラックウォールナットやバードアイメイプルで構成され、独特なトーンリングが特徴
• Folkway Customは木製リム、２本トラスロッド構造、Gotoh製ペグやボーンナットなど、高品位な素材を惜しみなく使った仕様

どちらも軽量で弾きやすく、フリアリングに適したサウンドバランスが魅力です。

使用者にも売却時にも嬉しい付加価値

これらのバンジョーは木材の質や製作精度が高い上、個体ごとに表情が異なるハンドメイドならではの個性があります。付属のギグバッグや保証が残っていれば査定に有利。さらにPattisonは製作工程や木材に対するエピソード（例　依頼者所有の木材を使うなど）も大切にしており、楽器に所有者のストーリーを刻む点も魅力です。

中古市場での需要と価値の傾向

Pattisonバンジョーはカナダおよび米国の専門店を中心に流通しており、状態の良いモデルは1,600～2,100米ドル前後で取引されます。例えばFolkway Customの12″モデルは新品2,100ドルで販売、Tubaphone Walnutは1,850ドルといった価格で注目されています。中古でも良好な状態なら同等の価格帯も期待できます。

買取前に押さえたいポイントと査定の流れ

買取を検討する際は、以下の点に注意しましょう

• 【木材と仕上げ】天候ダメージやクラックの有無。乾燥に強いリム構造ながら、傷と湿度管理は査定に大きく影響します。
• 【付属品】オリジナルヘッド、ギグバッグ、保証書、インボイスなどが揃っていればプラス。
• 【オリジナル性】改造やパーツ交換がある場合、元の状態に戻しておくと価値を保てます。
• 【査定先の選定】カナダ／米国製ビルダーの知識がある店舗、または国際輸入バンジョーに対応できる専門店がおすすめ。

査定手順は、写真送付による事前査定→店頭・郵送・出張査定→査定金額提示→了承→現金化という流れです。手数料や送料についても確認しておきましょう。

特別なバンジョーに宿る唯一無二の魅力

Pattisonのバンジョーは単なる楽器ではなく、製作者の哲学と木材の個性、そして使い手の物語が合わさった「共演者」です。その音色は温かく、倍音豊かで、演奏者に寄り添うような響きを持っています。工業製品とは異なる“生きている音”は、多くのミュージシャンのハートをつかんできました。

売却者としてPattisonバンジョーを手放す前に

手放す前に試してほしいのは、自身の楽器との“味わい”を再確認すること。それは査定額だけではない、自分なりの評価としても大切なプロセスです。そして、その価値を理解し適切に伝えてくれる査定先を選ぶことで、納得のいく売却が叶います。