金管楽器

ヒルスブルナー ホルン

Hirsbrunner

ヒルスブルナー ホルンについて

Hirsbrunnerホルンという選択


スイス・スミスヴァルト(Sumiswald)をはじめ複数の拠点で活動してきた Hirsbrunner 家系は、18世紀後半から木管楽器製作を始め、19世紀以降には金管楽器(ホルンなど)も手がけるようになりました。

 

具体的には、初代の Christian Hirsbrunner(1748-1815) が木管楽器制作者として知られ、息子らが金管方向へ展開。

 

金管ホルン製作という観点では、同社のブランド刻印を持つホルン・ベルが現存しており、記録によれば “horn” のタイプも含まれます。
つまり「Hirsbrunnerブランドのホルン」というのは、希少性・歴史的価値ともに高い、興味深い選択肢と言えます。

 

 

歴史的背景・製造系譜


Hirsbrunner 家系は複数の工房を通じて展開しており、大まかな流れは次の通りです。

 

  • 1816年、ベルン州の兵器庫帳簿に「Hirsbrunner による笛(fife)購入」の記録あり。
  • 1847年、 Hansulrich Hirsbrunner (1811-1885) がスミスヴァルト近郊に自身の工房を設立。
  • 20世紀には、金管専門の技術を深め、管材の引き抜き・曲管技術などを工房内で進化させたとされます。
  • そのため、Hirsbrunner 製ホルンには「スイス製」「家系工房手作り」というブランド的背景が響いており、買取においてもそのあたりが評価対象となります。

 

 

特性・仕様・音色傾向


仕様例

  • スイス・Sumiswald 製の E♭ホルン(ロータリー弁3基)で「HIRSBRUNNER SUMISWALD / INSTR. FAB. / GEGR. 1847」刻印の例が確認されています。
  • コイル径・ベル径など仕様は個体により異なりますが、中型ベル(例 直径約294 mm)・ニッケル銀/銀メッキ仕上げの個体もあります。

 

音色・演奏性

  • 手工系のスイス製ホルンということで「音の密度」「中低音域の厚み」「個体ごとの鳴りの個性」が感じられるという紹介があります。
  • ただし、流通数・修理履歴・部品の互換性など点では、メジャーブランドに比べて「扱いの難しさ」が出る可能性も。買取・使用前には音出し・機構点検が推奨されます。
  • 特にロータリー弁機構やスライド可動部の調整状況により、音抜け・レスポンス・音程安定性に差が出るため、査定時にもこのあたり要確認です。

 

 

買取視点でのチェックポイント


買取を検討する際、特に次の点を重視するとよいです。

 

  1. 刻印・製造地・シリアルの有無
    “HIRSBRUNNER / SUMISWALD / AARAU” などの刻印があるか。家系工房・製造地が特定できると査定価値向上。
  2. 管体の凹み・変形・修理痕
    ベル縁・主管管の凹み、曲管の歪み、修理で肉盛りされた跡などが無いか。特に手工系の個体は修復対応が限定されることも。
  3. 弁機構・スライド可動性
    ロータリー弁がガタついていないか、スライドが固着していないか。動作に違和感があれば減点対象。
  4. 仕上げ・表面状態
    銀メッキ・ラッカーの剥がれ、くすみ、腐食などの有無。外観は査定時に第一印象として影響。
  5. 修理・オーバーホール履歴
    過去の整備記録が提示できれば信頼性アップ。手工製作のブランドゆえ、部品交換や改造履歴が少ないほど良。
  6. 付属品・ケース類
    オリジナルケース・マウスパイプ・付属譜面台などが揃っていればプラス。ブランドの希少性を鑑みると付属品の状態も評価対象。
  7. 音出し確認
    実際に吹いて音程・倍音・レスポンス・各レジスターの繋がり(高音域・低音域)などを確認。特に「この個体ならではの鳴り」が査定において重要。
  8. 流通数・希少性
    Hirsbrunner 製ホルンの流通数は多くないため、希少性も加味される傾向です。状態が良好であればブランド由来のプレミアムが付きやすいです。

 

 

総括


Hirsbrunner ホルンは、スイスの老舗家系工房ブランドを背景に持つ手工系ホルンとして、買取・査定において魅力的な選択肢です。状態・動作・仕上げ・付属品など、チェック項目を丁寧に確認すれば、価値ある査定を期待できるでしょう。

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2024.12.21

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平素は格別のお引き立てを賜り、心より感謝申し上げます。

さて、誠に勝手ながら、弊社は下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

【休業期間】
2024年12月25日(水)~2025年1月5日(日)

休業期間中にいただきましたお問い合わせにつきましては、1月6日(月)より順次対応させていただきます。お急ぎのご用件がございましたら、休業期間前にご連絡いただけますと幸いです。

本年中のご愛顧に深く感謝申し上げますとともに、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
来年も変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

敬具

2024.06.01

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