喜望峰　バルブトロンボーンについて

喜望峰 Finale produced by Kiboho Japan バルブトロンボーンの特徴と背景

喜望峰（Kiboho）はかつて日本国内で楽器を企画・販売していたブランドで「Finale（フィナーレ）」というラインを持っていました。バルブトロンボーンについては情報が限定的ですが、現在中古市場で出回る実例から、以下の点が判明しています。

• 製造は主に中国の工場に委託されており、国内で検品・仕上げを行った可能性があります。
• 素材や仕上げについて明記されたモデルは少ないですが、ラッカー仕上げのもの・ベル（ラッパ部分）の凹みやラッカー剥げが見られるものが中古で散見されます。
• 付属品はケース・マウスピースを備えていることがあるものの、オリジナルケースが劣化していたり、マウスピースが付属しない例もあります。

長所と短所

長所

1. 価格が比較的手ごろ
   新品は流通しておらず中古品中心ですが、状態によっては数万円で入手可能なものがあります。
2. 入手しにくい希少性
   喜望峰の楽器自体が製造が終了しており、Finaleブランドのバルブトロンボーンは市場で稀少。コレクター・吹奏楽愛好家の間で一定の注目を集めています。
3. 演奏可能な音域・バルブによる操作性
   バルブ方式のため滑らかな音の切り替えが可能で、スライド方式とは異なるレスポンスが得られることがあります。

短所

1. 品質・仕上げのバラつき
   ラッカー剥げ・凹み・キズなど外観の劣化が見られるものが多く、メンテナンス歴が不明なものも少なくありません。
2. 部品・補修の入手難
   喜望峰ブランドは現存数が少ないため、オリジナル部品や専門的な修理に対応できる技術者が限られる可能性があります。
3. 音色・耐久性の懸念
   高級ブランドと比べて素材や加工精度に劣る場合があり、長期間での使用・演奏用途によっては不足を感じることがあります。

中古相場と入手例

• ヤフオクで「喜望峰 Finale F管アルトバルブトロンボーン」が落札された例があり、約30,000円での取引が確認されています。状態・付属品・傷の有無などによって価格は大きく変わります。
• またテナーバストロンボーン等も数万円台で出品されていた例があり、凹み・錆など見た目の状態によって減額要因となることが多いです。

売る前に確認すべきポイント

1. バルブの動作状態
   固着・詰まり・ビビりなどがないかどうか。オイル注入・清掃が必要な箇所があれば使用履歴を調べたい。
2. ベルの状態・ラッカーの剥がれ／傷／凹み
   特にベルの内側・エッジ部分。音に影響するだけでなく査定に大きく響く。
3. 付属品の有無
   ケース・マウスピース・マウスピースキャップなど。オリジナルに近い付属が揃っていれば査定が上がる。
4. 製造年・モデル名・製造番号
   判明する情報はすべてメモに残し、査定の際に提示できるようにする。

買取の流れ

売却を考える場合の基本手順は以下の通りです
まず本体・付属品・動作・状態等写真で記録する → メーカー名（喜望峰）、モデル名（Finale）、製造番号などを確認する → 複数の買取業者で無料査定を依頼する → 出張／宅配／店舗持込など査定方法を選び見積もりを受ける → チェック内容に納得できれば売却契約 → 支払いと引き渡し。

総評

「喜望峰 Finale produced by Kiboho Japan バルブトロンボーン」は、コストパフォーマンスや希少性という点で魅力があり、趣味やサブとして使いたい方・コレクターには興味深い選択肢です。演奏や耐久性を重視する用途であれば、状態の良し悪しをじっくり見極めることがカギになります。

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