金管楽器

レイノルズ ホルン

F.A.REYNOLDS

レイノルズ ホルンについて

F.A.REYNOLDS ホルンの概要


アメリカの楽器製作家 Foster Allen Reynolds によって 1936 年に設立された F.A. Reynolds 社はバンド用金管楽器やホルン(フレンチホルン)も手がけており、特に 1940〜1960 年代に「Reynolds ホルン/Contempora ホルン」として専門に語られる機会があります。

 

ホルンについても、例えば “Model 160” ダブルホルン(B♭/F)などが紹介されており、設計上はドイツ系のクルスプ/ホーナー(Kruspe-Horner)ラップを基にしつつ、米国仕様に若干の改良を加えたモデルであるとされています。

 

 

歴史的背景と製造経緯


Reynolds 社のホルン製造は第二次世界大戦期から始まったとされ、特に軍用楽器としての需要に応えていた記録があります。
設立当初から楽器設計・金属加工精度などにこだわり、ロータリー弁(rotary valve)方式のホルンを採用。1943 年頃からロータリー弁ダブルホルンが文献に出てきます。

 

また、Reynolds 社は 1949 年以降「Contempora(コンテンポラ)」という上位ブランドを展開し、ホルンもそのラインナップに含まれていました。

 

その後 1964 年に製造拠点が移転(テキサス州アビリーン/カリフォルニア州フラートン)するなど会社の変遷があります。

 

 

代表モデルと仕様


例えば、次のような仕様が確認されています。

 

  • Model 150 F 管 (single horn) 仕様。ベル径約12インチ(約30.5 cm)程度、真鍮主体、ニッケルシルバー製スライド管を併用。
  • Model 160 B♭/F ダブルホルン。ラップは修正されたクルスプ/ホーナー型、B♭切替えチューニングスライドを備えています。
    仕上げはポリッシュ仕上げ(光沢真鍮)クリアラッカー処理、あるいはオプションで銀メッキ仕様ありと記されています。

 

仕様面では「自由な吹き込みながら反応が良い」「中-低音域がしっかりしており上音域の伸びも良好」といった使用者のレビューも存在します。

 

 

音色・演奏性の傾向


Reynolds ホルンは「吹き込みが比較的軽く、レスポンス良好」「全レンジでバランスが取れており、特に上音域が出しやすい」という評価を受けています。

 

ただし、古い製造年代の個体では経年変化や製造過程のばらつきが音色・操作性に影響を与える場合があります。例えばスライドの固着、弁軸のガタつき、ラッカーの劣化などがその一例です。

 

 

買取査定時にチェックすべきポイント


ホルンを売却・査定に出す際には、以下の項目を重視するとよいでしょう。

 

  • ベルおよび主管管に凹み・大きな歪みがないか。特にダブルホルンでは管路が複雑なため変形が音響・操作に大きく影響します。
  • スライド(チューニングスライド、B♭切替えスライドなど)がスムーズに可動するか。固着・引っかかり・亀裂があると減点対象。
  • ロータリー弁およびそのリンク機構/軸のガタつき・摩耗がないか。遊びが大きい個体は調整・修理コストがかかる場合があります。
  • 仕上げ状態(真鍮地/ニッケルシルバー/銀メッキ)およびラッカーの剥がれ・変色・腐食がないか。外観は査定時に印象を左右します。
  • 製造刻印・シリアル番号が明瞭かどうか。Reynolds のホルンではモデル名や “Pottag Model” 等の刻印もある例があります。
  • 過去のオーバーホール・修理歴の有無および付属品の有無(専用ケース、マウスパイプ、替えスライド等)も査定ポイントになります。
  • 実際に吹いてみた際の音程・音抜け・倍音バランス・操作のしやすさなども可能なら確認することをおすすめします。

 

 

現在の希少性および注意点


Reynolds 社のホルンは、当時の米国製ホルンの中では比較的高品質ながら、大量生産モデルではなかったため、流通量が少なく希少性があります。特に「Pottag Model」や「Contempora シリーズ」のような上位仕様はコレクター需要もあります。

 

また、製造地・時期によって品質に変動があり、1960〜70年代後半の大量生産時期(工場統合後)では評価が下がるという意見も存在します。

 

そのため、査定時には製造年・製造地・仕様をしっかり確認することが重要です。

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2024.12.21

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来年も変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

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2024.06.01

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