金管楽器

チェルベニー コントラバストロンボーン

Cerveny

チェルベニー コントラバストロンボーンについて

チェルベニー社の概要と創業者


チェルベニー(Červený)はチェコの楽器メーカーで,創業は1842年。創始者はヴァーツラフ・フランチシェク・チェルベニー(Václav František Červený)である。彼は管楽器の設計者として多数の発明と特許を持ち,コーンン(Cornon),バラクシトン(Baroxyton),クルンネット楽器などを手がけた。コントラバス・チューバなどの大型低音金管楽器を製作したことでも知られている。

 

 

コントラバストロンボーンとはどのような楽器か


コントラバストロンボーンはトロンボーンのファミリーの中で最も低音域を担当するものであり,一般的にはF調(音高F1あたり)で製作され,スライドまたはバルブ(ロータリーまたはピストン)/クローク(音高を下げる管継ぎパイプ)の付加によりさらに低くすることが可能である。

管のボア(内径)はバストロンボーンよりも少々太く,ベル(開口部)のサイズも大きめで,低音の豊かさと響き重視の設計がされている。

 

 

チェルベニーにおける大型・低音楽器の歴史と技術


チェルベニーは創業初期から大型低音楽器の製作に力を入れており,1845年にはB♭・C♭のコントラバス・チューバを作成し,その後もその系統の大型低音ブラス楽器で名を馳せた。

またロータリー・バルブ(回転式バルブ)の改良を行っており,これがチェルベニー製楽器の音の応答性や演奏のしやすさに寄与している。

 

 

チェルベニー製コントラバストロンボーンの特徴


以下はチェルベニーがこの種の楽器において見せる特徴であり,査定時・購入検討時にチェックしたいポイントである。

 

項目 内容
素材 一般的な黄銅(イエローブラス)やゴールドブラス,ベルや管の一部に銀メッキまたはニッケル銀を使うこともある
仕上げ 外見のラッカーやめっき,ベルの切り返し装飾など。磨き・彫刻の仕上がりが査定に影響する
バルブ機構 スライドだけのタイプか,クロークやバルブで音程を下げる機構を持っているか。バルブの滑らかさ・密閉性は重要
ベル径・ボアの太さ ベル径が大きく,ボアも太めであるほど音の響き・低音の迫力が増すが,重量や取り回しの難しさも増す
重さと構造 管体の長さやベルの重さ・支持構造がどうなっているか。演奏者の体力や持ち運びを考えると,重さが査定に影響することがある
付属品・附属マウスピース オリジナルのマウスピースやケース,取扱説明書,修理履歴などが揃っていると査定額が上がることが多い

 

 

演奏上のメリットと注意点


メリット

  • オーケストラや吹奏楽,特に重低音を求められる部分での存在感が非常に強い
  • 音色が深く,ペダルトーンや低域での共鳴が豊かで,和声の土台として優れている
  • チェルベニー製であれば老舗の技術と音響設計の蓄積が期待できるため,音質・響きのバランスが良い

 

注意点

  • 音程を正確に取るのが難しく,スライドやバルブ管の調整が重要
  • 重さが相当あり,長時間の演奏や移動が負担になることが多い
  • 管内清掃やメンテナンスが必須,特にバルブ部や滑りの良さを保つための油やグリス,モリブデン潤滑などが必要

 

 

査定のポイントと買取を考える際の流れ


コントラバストロンボーンを買取に出す際に査定額を左右するポイントと,具体的な順序を以下に示す。

 

査定で重要なポイント

  1. メーカー名と刻印の確認(Červený/Červenýブランドかどうか)
  2. 製造年または製造番号が残っているか
  3. 材質(黄銅・ゴールドブラス・銀メッキの有無)
  4. ベル径・ボア径など寸法情報
  5. スライドやバルブの状態(滑り具合・ロータリーの密閉性)
  6. 外観の傷・凹み・ラッカーの剥がれ・サビなどの劣化度合い
  7. 付属品(マウスピース・ケース・クロークなど)
  8. 音の出る状態かどうか(特に最低音域がきちんと鳴るか)

 

買取を依頼する流れ

  • 本体と付属品を揃えて,写真で外観・刻印・状態を撮影する
  • メーカー・型番・製造年・素材・付属品を業者に伝えて見積もり依頼
  • 実物を持ち込むか,業者による出張査定を受ける
  • 音の出る状態であれば試奏や音確認をさせてもらうと査定額がアップすることがある
  • 状態確認・交渉後,契約成立・支払い・引き渡し

 

 

チェルベニー コントラバストロンボーンの市場価値


チェルベニーのような老舗ブランドの大型低音楽器は希少性が高く,状態が良ければ高評価されることが多い。一方で重さや使い勝手の問題,輸送コストも考慮され,中古市場では「状態・付属品」が査定価格に大きく影響する。国内外での流通量は多くはないため,ニッチな楽器として専門店やコレクター間での取引が中心となる。

 

 

まとめ


チェルベニーのコントラバストロンボーンは歴史・製作技術・音響的魅力のいずれも高く,コントラバストロンボーンを求める演奏家にとって魅力的な選択肢である。買取を検討する場合は上記の査定ポイントをしっかり押さえて,可能であれば専門の査定業者でしっかり見てもらうことが望ましい。

コントラバストロンボーンの買取価格一覧

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2024.12.21

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本年中のご愛顧に深く感謝申し上げますとともに、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
来年も変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

敬具

2024.06.01

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