キヤノン EOS 70D カメラ本体について

EOS 70Dはどんなカメラか

キヤノンEOS 70Dは2013年に発売された中級者向けのデジタル一眼レフカメラです。デュアルピクセルCMOS AFによる高速なライブビュー撮影や、バリアングル液晶、Wi-Fi機能の搭載など、当時としては革新的な機能を多数持っていました。現在でも動画撮影や日常のスナップ写真用として人気があり、中古市場でも安定した需要があります。

高性能な中級機としての魅力

キヤノンEOS 70Dは、APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラとして、特にアマチュアからハイアマチュア層に人気のモデルです。日本国内では、子どもの運動会や家族旅行での利用を想定したユーザーからも支持されています。タッチパネル式のバリアングル液晶を備えているため、自撮りやローアングル撮影にも対応しやすい設計です。

特に「デュアルピクセルCMOS AF」というキヤノン独自の技術により、動画撮影中の滑らかなAFが可能で、これが他の同クラス機種との差別化要素となっています。

おすすめの使用シナリオ

EOS 70Dは、風景・ポートレート・動画撮影においてバランスの良い性能を発揮します。バリアングル液晶により、ローアングルやハイアングルでの風景撮影が容易です。日本国内では、鉄道写真や桜・紅葉といった四季折々の風景を楽しむユーザーに人気があります。

ポートレートでは、19点のクロスセンサーによる高精度なAFと、背景を自然にぼかすことができるAPS-Cセンサーの描写力が活きてきます。また、動画撮影においては、STMレンズと組み合わせることで静音でスムーズなフォーカスが可能になり、Vlog撮影にも対応できます。

より良く活用するための設定とテクニック

風景撮影では、ISO感度を100に固定し、マニュアルモードで露出をコントロールするのがおすすめです。三脚を使ってバリアングル液晶で構図を確認しながら、ライブビュー撮影を活用すると精密な構図が作りやすくなります。

ポートレート撮影では、F2.8～F4程度の開放気味の設定で背景を柔らかくぼかすのが効果的です。顔認識AF機能も活用すれば、被写体の目にピントを合わせやすくなります。

動画撮影では、シャッタースピードを1/60秒に設定し、NDフィルターを併用すると、自然な動きを表現できます。AF方式を「顔優先＋追尾」に設定することで、移動する被写体にもピントを保ちやすくなります。

EOS 70Dのメリット

• ・デュアルピクセルCMOS AFにより動画撮影で滑らかなAFが可能です
• ・バリアングル液晶により多角的なアングルで撮影がしやすいです
• ・19点全点クロスセンサーのAF性能により、被写体の追従性が高いです
• ・タッチ操作対応で、直感的な設定変更やフォーカスが行えます
• ・Wi-Fi機能を内蔵しており、スマートフォン連携で撮影画像の共有が簡単です

EOS 70Dのデメリット

• ・発売当初の設計であるため、現行モデルと比較すると高感度耐性に弱さがあります
• ・4K動画には非対応で、FHD（フルHD）までの記録に限られます
• ・やや重めのボディで、長時間の携行には疲れやすいと感じる場合があります
• ・デュアルカードスロットがなく、バックアップ性に欠けます
• ・バッテリーの持ちはそこそこですが、動画撮影ではやや消耗が早く感じられます

買取相場の目安

EOS 70Dの買取価格は本体の状態や付属品の有無で変動しますが、概ね以下のような相場で取引されています。

• ・ボディのみで20,000円前後
• ・18-135mmレンズキットで35,000円前後
• ・ダブルズームキットなら30,000円以上の可能性もあります

年式がやや古めなため高額買取は難しいこともありますが、状態が良好であれば十分に価値が残っているモデルです。

高く売るためのコツ

買取額を少しでもアップさせたい場合は、以下のポイントを押さえると効果的です。

• ・バッテリーや充電器、ストラップ、元箱などの付属品を揃える
• ・カメラ本体やレンズのホコリ・汚れを丁寧に掃除する
• ・動作確認を行い、不具合がないことをアピールする

こうしたちょっとした手間が、数千円の差につながることもあります。

おすすめの買取先選び

カメラ専門店、家電量販店、中古買取サイトなど、選択肢はさまざまです。複数の店舗で無料査定を受けるのが理想ですが、時間がない方はオンラインで一括査定を活用するのも便利です。また、カメラ専門店の方が細かい部分まで評価してくれる傾向があるため、納得のいく価格が提示されやすいです。

まとめ

Canon EOS 70Dは、中古市場でも根強い人気を持つ一眼レフです。少しの工夫と準備で、より良い条件での売却が可能になります。納得のいく取引を目指すためにも、情報を集めて丁寧に対応しましょう。