金管楽器

ブッシャー　トロンボーン

Buescher

ブッシャー　トロンボーンについて

Buescher（ブッシャー）トロンボーンの歴史と背景

BuescherBandInstrumentCompanyは、アメリカ・インディアナ州エルクハートで1894年に設立され、1963年にH&ASelmer社に買収されました。ブランドは1983年に正式に退きました。これは設立から約90年にわたる歴史を有した、信頼性の高い金管楽器メーカーとしての軌跡です。

 

 

主なモデルと特徴

  • Grand（グランド）モデル
    銀メッキ仕上げで、ベルに金色の彫刻が施された高級仕様であり、当時のプロ奏者向けモデルとして人気でした。
  • 400モデル
    ボアは約0.500インチ（約12.7mm）で、初期のモデルはベルの補強部が斜めになっており、スライド管も上下でオフセット設計でした。後期型では補強部が直線、スライドも揃った構造に変更されました。

 

また、Horn-U-Copiaの資料によれば、モデル番号410や414,421,445,475,Grand,TrueToneなど複数のバリエーションが存在し、それぞれ製造年代や仕様が異なることが確認されています。

 

 

製造時期と背景

  • 設立・拡大期
    Buescher社は1907年のスライドに関する特許など技術面でも活躍し、1920〜30年代には活動が活発でした。
  • 買収とブランドの終焉
    1963年にSelmer社に買収され、1970年代にはシェルマー名義で製造が続きましたが、1983年にBuescherブランドは姿を消しました。

 

 

使用者の声と市場での評価

あるプレイヤーは掲示板で以下のように述べています。

 

「私はBuescherGrandを使っている。独特の音色と滑らかなスライド動作が気に入っている。ただしクラシック向けには音の豊かさやボリュームが物足りないかもしれない」

 

これにより、ジャズや趣味用途では高い魅力を持つ一方、クラシック演奏には向かない側面があることがうかがえます。

 

 

市場での流通状況

中古市場ではeBayやReverbなどで、年代物のBuescherトロンボーンが時折取引されています。例えば、1935〜1936年製とされるモデルや、Aristocratモデル、DualBore構造のレアなものなどが出品されています。

 

また、Used楽器店ではモデル410（ゴールドプレート、0.485インチボア、ベルの開き約7インチ）が珍しく良好な状態で販売されている例もあります。

 

 

まとめ

Buescherトロンボーンは、エルクハート発の歴史あるブランドが生み出した、Grandや400など多彩なモデル展開を誇る金管楽器です。技術革新とデザイン性で知られ、現在ではビンテージ市場で希少価値をもつ存在。演奏ジャンルによっては個性的な音色が魅力になります。

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2024.12.21

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2024.06.01

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