金管楽器

ブージー&ホークス ホルン

B&H

ブージー&ホークス ホルンについて

B&H(Boosey & Hawkes / Besson 系列)ホルンの歴史的背景


Boosey & Hawkes(B&H)は、イギリスに拠点を置く音楽出版社および楽器メーカーで、1930年に Boosey 社と Hawkes 社が合併して成立しました。その後、B&H はロンドン拠点でさまざまな金管楽器ブランドを傘下に持つようになり、特に Besson ブランドを 1948 年に買収して、Besson の楽器群を B&H 系列で扱うようになりました。

 

Besson ブランド自体は 19 世紀にフランスで誕生し、その後ロンドンにも拠点を持つようになった歴史を持ちます。 B&H における金管楽器部門では、“Sovereign”(プロフェッショナルライン)や “Imperial” “Regent” といったモデル群が存在しており、学生用から上級者向けまでの幅広いラインナップが展開されていました。

 

ただし、「B&H ホルン(French horn)」を明確に指す仕様や流通例は他金管楽器(トランペット、ユーフォニウム、コルネットなど)に比べて確認例が少なく、ホルン用において B&H 系列ブランド名で販売された個体は希少と考えられます。

 

 

B&H 系列ホルンの仕様例と構造的特徴


B&H(および Besson 系列)楽器では、以下のような仕様やモデル構成が語られることがあります(ただしホルンに限定した例は限られます)

 

  • “B&H / Besson Imperial Horn” などの表記が、5/4 ダブルホルン仕様で出品例に見られることがあります(銀色サテン仕上げ)という情報があります。
  • “round stamp Sovereign horn” という刻印を持つ機種が、1970〜80年代に B&H ブランドとして流通した例が指摘されています。

 

これらの個体は、B&H/Besson 系列のロゴや刻印、仕上げなどにより識別可能なことがあり、刻印様式や製造番号から製造年やラインを推定できる場合があります。

 

内部構造としては、標準的なロータリー弁方式またはコンペンセート方式(補正機構付き)を採用するモデルが考えられますが、具体的な構造仕様が確認できている資料は限定的です。

 

 

音色傾向・演奏性


B&H 系列ホルンの音色傾向を一般的に述べるなら、Besson 系列楽器全体に共通する特徴が参考になります。Besson ブランドは吹奏楽・銅管バンド分野で重視されてきたため、明るさと輪郭のはっきりした音を狙う設計が多く、その延長線上でのホルン設計も一定の“明瞭さ”を持たせる傾向がある可能性があります。

 

しかし、個体差(管体の金属、ベル形状、弁構造、経年劣化など)による音色のばらつきは非常に大きいため、実物の確認(試奏)が不可欠です。特に高音域の伸び・倍音のバランス・レスポンスの速さ・音の抜け具合などを重点的にチェックすべきです。

 

 

買取・査定時に確認すべきポイント


B&H 系列ホルンを買取・査定に出す際、ホルン一般の査定基準に加えて以下の点を重視して確認すると良いでしょう

 

  1. 刻印・ロゴ・モデル名
    B&H、Besson、Sovereign、Imperial、Regent などの刻印や刻印形式(刻印の字体、位置、スタンプ形状など)を確認し、本物かどうかの判断材料とする。
  2. ベル・主管部の凹み・歪み
    ベル縁や主管管に大きな凹み・変形がないか。特にベル口縁部は修復後も音響的影響が出やすいため注意。
  3. 弁機構(ロータリー弁・リンク動作)
    弁の動きがスムーズか、遊び(がたつき)がないか、リンク部が摩耗していないか、潤滑や整備状態がどうか。
  4. スライド(チューニング管)の可動性
    主スライドおよび各調整スライドがスムーズに動くか。固着や摩耗による引っかかりがないか。
  5. 仕上げ/表面状態
    ラッカー剥がれ・くすみ・傷・修理跡・メッキ剥離など、外観の状態を確認。目立つ損傷は査定減点要素となります。
  6. 修理・オーバーホールの履歴
    過去の整備記録、部品交換歴、リペア証明書などがあれば、査定時に信頼性を高める材料になります。
  7. 付属品・ケース類
    専用ハードケース、マウスパイプ、譜面台、元箱、下げ札などの付属物が揃っていると査定評価が上がる可能性があります。
  8. 音出し実演チェック
    実際に吹いて、音程の正確さ、倍音構成、音抜け、レスポンス、各レジスターのつながりなどを確認。

 

これらを総合的に見て、楽器専門店または金管楽器取扱店に査定を依頼することが望ましいでしょう。

 

 

備考と注意点


  • B&H 系列ホルンは流通例が非常に少なく、査定対象として扱える店が限られる可能性があります。
  • 刻印を偽装している個体も稀に出回る可能性があるため、刻印の真贋や製造番号などの整合性を慎重に確認する必要があります。
  • 古いモデルではラッカーや金属疲労が進んでいる場合があるため、査定時に実物の状態を慎重にチェックすることが特に重要です。

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2024.12.21

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2024.06.01

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