金管楽器

ベンジ コルネット

BENGE

ベンジ コルネットについて

BENGEブランドの歴史と背景


ベンジは Elden E. Benge(エルデン・E・ベンジ) によって設立されたアメリカの金管楽器メーカーです。

 

  • エルデン・ベンジは1904年アイオワ州ウィンターセット生まれ。少年期からトランペット演奏を始め、デトロイト交響楽団やシカゴ交響楽団で首席奏者を務めました。
  • ベンジは1930年代に、フランスの F. Besson (ベッソン)社のラッパを参考に制作を始めます。ベッソンのベル型や音響特性に影響を受けており、それを自らの設計に取り入れていきました。
  • 初期はシカゴで工房を構え、1950年代にカリフォルニアのバーバンクに移転。以降、経営者や所有者の変更を経て、King Musical Instruments に買収され、生産拠点がロサンゼルス、アナハイム、最終的にはオハイオ州イーストレイクなどで行われるようになります。
  • ただし、BENGE名義での高級手工品としての製造は一定の時期で終わり、その後はブランド名を残しつつ量産ラインに組み込まれるケースが出てきています。

 

 

コルネットの特徴(BENGE製に限ったもの)


BENGE はトランペットが特に有名ですが、コルネットも作っています。その特徴を以下にまとめます。

 

特徴 内容
ベル材質・ベル形状 “Resno-Tempered bell” 等の刻印が見られることがあり、ベルの響きや材質にこだわっている個体が多い。
ボア(内径)サイズ 大きめの “Large Bore” のコルネットもあり。たとえば Chicago-Burbank 時代のラージボアコルネットが確認されています。
仕上げとメンテナンス 銀メッキ(シルバーメッキ)や金メッキを施したモデルもあり、経年でラッカーが剝がれているものなども。状態によって音色・価値が大きく左右されます。
刻印・工場の所在地 ベンジの刻印には “Burbank, Calif.”、Los Angeles, Anaheim, Eastlake Ohio など、時期によって異なる刻印があります。これが製造時期を見分ける手がかりになります。

 

 

製造時期による違いと価値のポイント


ベンジのコルネット(やトランペットも含めて)は、どの時期に作られたものかが価値を大きく左右します。以下の期間ごとの特徴を把握しておきましょう。

 

  1. シカゴ時代(Chicago Benge)
    手工芸的な製作が強く、“オリジナルベンジ” と呼ばれることもあり、非常に評価が高い。ベルや工房刻印、細かな造りが手作り感を残している。
  2. バーバンク移転以後〜ベンジ存続期
    1950年代〜1960年代 ベンジ自体がバーバンクでの製作を主とし、名工たちの手による高品質モデルが多い。1970年代になると経営者の変更、所有の移動あり。生産体制や品質にばらつきが出てくる時期。刻印や工場所在の変化があるのでそれが判断材料になる。
  3. King/UMI 管下、Eastlake Ohio 時代
    1980年代以降。ブランド名は残るが、製造がより量産的になっていく。部品の仕様が簡略化されたり、手工細部における差が出てくることがある。

 

 

査定時に見るべきポイント


買取を検討する際は、次の点をチェックすると良いです。

 

  • 刻印と住所
    ベルや管体に刻まれている “Burbank / Los Angeles / Anaheim / Eastlake / etc.” の表記を確認。これで製造時期や工場がわかります。
  • シリアル番号
    年代とシリアルの対応表が存在するので、それと照らすことで製造年が特定でき、希少性・価値が把握しやすくなります。
  • 状態
    ラッカーの剥がれ、銀メッキの摩耗、へこみ、バルブ(ピストン)の動き、スライドの滑り具合など。これら全てが音質と修理コストに影響します。
  • 仕様
    ボアのサイズ、大きめか小さめか/ベル径/ベル材質(厚さ,形状)/仕上げ(メッキかラッカーか)/形(シェパーズクルック巻き/ストレートタイプなど)など。これらが音の特性や市場での人気に関わります。
  • 付属品
    オリジナルケースやマウスピースなどが残っていればプラスポイント。

 

 

BENGEコルネットの買取時の参考価格/市場性


  • “Chicago-Burbank Era” の手工高品質なモデルはコレクター人気が高く、音にも定評があり、状態が良ければ高値で取引されることがあります。
  • 量産時代/後期のモデルは、部品や仕上げで簡素化されているため、手工品時代のものほどのプレミアは付きにくいですが、それでも “BENGE” のブランド価値はあり、特にアメリカンコルネットを好む奏者からの需要があります。

 

 

買取の流れ


 

  1. 楽器の写真を撮る(刻印、シリアル番号、全体の外観/へこみ等)。
  2. 楽器専門店または金管楽器に詳しい買取業者に見せて無料査定を依頼。
  3. 楽器の状態、仕様、製造時期、市場の需要をもとに査定額提示。
  4. 条件に納得できれば売却、郵送/持ち込みなど方法を決める。
  5. 売買成立後の引き渡し・支払いといった手続き。

コルネットの買取価格一覧

買取の流れFLOW

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お知らせNEWS

2024.12.21

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拝啓 師走の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、心より感謝申し上げます。

さて、誠に勝手ながら、弊社は下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

【休業期間】
2024年12月25日(水)~2025年1月5日(日)

休業期間中にいただきましたお問い合わせにつきましては、1月6日(月)より順次対応させていただきます。お急ぎのご用件がございましたら、休業期間前にご連絡いただけますと幸いです。

本年中のご愛顧に深く感謝申し上げますとともに、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
来年も変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

敬具

2024.06.01

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引き続きご愛願賜りますようお願い申し上げます。